インテリアの問題

内装や家具などの装飾を施していくインテリアですが、それにも問題はついているものです。

健康面の問題

インテリアは生活に密着しているため、まず挙げられるのが健康面での問題でしょう。
特に取りざたになるのは壁紙とカーペットであり、壁紙はシックハウス症候群の直接的な原因として、後者はアレルゲンやダニの温床であるとして問題視されています。

次に挙げられるのは、家具配置の安全性ですね。空間デザイン上こういった配置にしたい!っと決めた配置が、私生活で使いにくかったり、地震の際転倒の危険性があるのは問題です。家具の配置の際に自分でも取り付け可能な耐震固定金具や耐震マットなどを利用して対策をしていきましょう。

壁紙のケース

壁紙が槍玉に挙がったのは環境ホルモンの研究が進んだ1990年代以降で、特に壁紙を接着させるときの用いられた有機接着剤が、高濃度ののアセトアルデヒドやホルムアルデヒドを含んでいたことが問題となり、シックハウス症候群の誘発因子であると叫ばれました。

そのため、近年は各メーカーとも環境ホルモン対策を進めることで安全な素材が使われるようになりましたが、壁紙が国内に広まった1970年代後半から考えると、全く検査もされないままの住宅が圧倒的多数を占めているでしょう。

もっとも、これらの薬剤は揮発性が高いため、築何年も経つ住宅では濃度も健康上問題ない程度まで落ち着いているので、今後はアスベスト問題が新聞の一面を奪い取ったり、朝、または夕方のニュースの目玉になることはないと思いますが、これらの問題のメカニズムが解明されてきたのが90年代に入ってからであるため、それまでに原因が分からずじまいで健康を被害を受けた、あるいは死亡したケースの賠償問題などは発生するおそれはあります。

中国では粗悪な有機溶剤を用いた壁紙を張られたマンションの子供らの、白血病罹患率が異常に高くなっているというデータが発表されており、より深刻な対応を迫られています。

カーペットのケース

カーペットがダニの温床になり、アレルゲンの原因になっていることも、1990年代以降の情報バラエティ番組によって世間に広まった。これによって、カーペット業界は大打撃を受け、売り上げを大きく落とすことになりました。

メーカー側は手入れの問題で解決できると反発しましたが、実際、ダニはカーペットの細かい繊維に足を引っかけ、掃除機でも吸い取り切れないという研究結果が報告されています。もっとも、掃除機の熱によってダニは死んでしまうのだが、ダニの死骸自体もアレルゲンとなっていることが分かっています。

そのため、小さな子供がいるマンションではカーペット買うのを控える傾向が高まりましたが、それによって、子供の足音による騒音被害とそれによる住民トラブルまたは子供やお年寄りが転倒して大怪我を負うケースが増えました。

実際はカーペット自体に問題はなく、手入れを怠ったカーペットには、食べかすやホコリが溜まり、それをダニが食料としているのです。カーペットにはホコリを吸収するダストポケットの効果があり、ホコリの飛散を防ぐ特長がありますが、それが仇になったといえるでしょう。

根本的な問題は利用者の手入れに関わるもので、こまめに掃除機をかけるのが望ましいですが、掃除機の排気もアレルゲンの問題が指摘がされているので、特にアレルギーの子供がいる場合は、それをクリアしたものを選ぶべきでしょう。また、箒などによる掃き掃除では熱を与えられないため、ダニ駆除としてあまり効果がない。また、天気がいい日に干すのも、裏側(影になっている所)にダニが逃げてしまうので、あまり効果が得られないということもあります。ベッドは体型に合わせて選ぶようにしましょう。

なお、現在では、壁紙の接着剤にもアスベストを含まないタイプ、カーペットにも坊ダニ効果があるカーペットもあるのでそういった被害はあまり聞かなくなりました。これは、各会社の研究・開発による成果の賜物でしょう。

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